本文に戻る         ◇ 高温水蒸気電気分解法
 
 高温ガス炉による発電電力と高温水蒸気の両方を用いて水蒸気の電気分解を行う方法である。高温では、電気分解に必要な理論分解電圧が低くなるので、効率良く水素を製造出来る。電解質には固体酸化物を使用する。
 900℃程度の高温原子炉を使用する場合で、水素生成効率(原子炉の熱量に対する生成する水素の有する熱量の割合)は普通の電気分解法より数%上昇し、50%程度が得られる。材両面での課題があり、研究段階の技術である。(堀 雅夫)