緊急分析、映画「東京原発」 原子力PA関係者に猛省促す 

急がれるエネルギーリスク教育

 

概要:映画「東京原発」が封切られた。会員の数名が見てみた。話題性はあるが、内容的には誤りの多い問題作であると認識し、一般の方々の原子力の正しい理解の妨げになるおそれが多いとの懸念から急遽「月刊エネルギー」紙上にて座談会を開催した。この結果が「月刊エネルギー」2004年4月号に掲載された。この概要を紹介する。

 

 

貧窮する都の財政再建のため、東京に原発を誘致し、国の出血サービス(交付金)にあずかろー。そんな話題性のある社会派映画「東京原発」がこのほど封切られた。。「原子力に関して世界一無関心な東京都民(国民)の目を覚ます」のが制作目的とされるだけに、月刊エネルギーでは、原子力PA(パブリックアクセプタンス)研究の対象ととらえ、「エネルギー問題に発言する会」メンバーのうち、この映画を観た12人に集まってもらい、緊急座談会を開いた。共通した感想は、「正論調で進む原発の誘致議論のなかに、原子力に対する誤った見方が埋め込まれている。制作者はパロデイと割り切っているかもしれないが、誤りは指摘し正しておこう」というものだった。

 

以下に見出しのみを記載する。詳細は「月刊エネルギー」4月号をご覧ください。

 

目的は「無関心な都民(国民)の目を覚ましたい」−ホントとウソを見分けるー

 ・東京にも建設可能な原発の開発は必要だ

 ・目的は無関心な都民の目を覚ます

 ・間違い発言が多い東大教授

東大教授の発言を分析するーホントに理学部教授?多い事実誤認ー

 ・地震問題ではウエストとヒップのサイズ取り違え

 ・机上の計算でプルトニウムの危険性煽る

 ・プルサーマルは危険?

 ・学者とは思えない放射線理解 

 ・出力調整はできないのか!

 ・炉型の違いを考慮できない科学者

 ・「世界は高速炉開発を断念していない」がホント

 ・ごちゃごちゃになった「使用済み燃料」と「死の灰」

 ・ホントに理学部教授?

 ・新エネルギーで「脱原発」できるか

 ・学者らしく根拠の説明を

 ・しかし共感するところも

 ・実際とかけはなれたMOX輸送

「東京湾原発」の実現へ即行動をー子供たちにエネルギー教育を

 ・無関心層に関心をもってもらう政策を

 ・核燃料サイクルに対する国民の理解を

 ・東京湾に原発を