『みんなで選ぼうエネルギー』座談会概要
エネルギーは人間の生存に大切なものであるにもかかわらず、国民の理解が得られていません。「エネルギー問題に発言する会」として何ができるだろうか。これは会員で話し合った記録です。概要は次の通りです。是非、詳細をご覧下さい。
1.国民はエネルギー問題にどのくらい関心があるだろうか
いま満ち足りた時代、知る必要がないのが現実である。大学生でもエネルギーついて何も知らない者が多い。例えば、天然に放射線があることも知らず、ただ放射線は怖いになっているのが現状である。
2.このままでは近い将来問題は起らないだろうか
20年先に大問題が発生することは無いにしても、50、100年先となると問題は別。世界的資源の絶対量の不足より、輸入量の確保と経済性の2点で問題が発生する。CO2問題も大きな問題。
3.エネルギー問題解決の救世主たりうる候補には何があるだろうか
一般国民は自然エネルギーへの期待が大きい。エネルギー密度の点から、科学の進歩によっても、大きな期待はできないとは説明されていない。30年前、エネルギー問題は人間の英知の成果である原子力発電によって解決すると言われた。現時点でもう一度正確な知識を知る必要がある。
4.原子力発電は何故頭から否定されるようになってしまったのだろうか
バックエンド問題、事故の影響は否定できない。発電所のトラブルがイメージダウンに繫がる。メデアの影響もあり残念。一部の人の感情的意見が選挙に影響し問題が大きくなる。
5.原子力政策について
電力自由化時代、短期的には発電コスト優位性で原子力発電推進は苦しい。長期的視野に立ち国策としての政策が必要。エネルギー問題を一元的に考える独立した省庁が望まれる。
6.エネルギーについての常識教育
『みんなで選ぼうエネルギー』とするためには知識が必要。人間は必要を感じないと勉強しない。エネルギー問題、環境問題、食糧問題等をとらえた『2050年の地球の姿』を目に見える形にする必要がある。子供は素直に事実関係を認識する。次の世代を教育しよう。