浜岡原子力発電所の耐震設計について
1.
講師の説明
中部電力の伊藤常務、久野課長、中沢課長、尾西主任の方達にご出席いただき、「原子力発電所の耐震設計と最近の話題」に基づいて説明を伺った。内容を下記する。
1)
最近の動向として、
・
浜岡原発に関する新聞報道
・
国際学会等における学識経験者の発言
2)
過去の地震からわかっていることとして、
・
耐震設計の歴史
・
兵庫県南部地震における被害状況
・
地盤による揺れの違い
・
安政地震の被害概要
・
これまでに発生した南海トラフ沿いの地震
・
南海トラフ沿いの3つの地震の震源域
3)
耐震設計の流れ
4)
津波に対する安全性
5)
地盤隆起に対する安全性
6)
地震時の原子炉停止
7)
1,2号機の耐震安全性
これらについては、中部電力のホームページに掲載されている。ちなみにその
活断層の上にはつくらない
●活断層の調査
●設計用最強地震(S1)と設計用限界地震(S2)
●建築基準法の3倍
●岩盤上に直接建設
●原子炉建屋の構造
●大型振動台による実証
●原子炉の自動停止
●津波に対する対策
■浜岡原子力発電所の地震対策について
〜 よくお問い合わせいただくご質問にお答えして 〜
■浜岡原子力発電所1、2号機 耐震チェック(点検)について
1.
質疑応答の主なもの
・
問題提起している先生がたの学会での位置づけは?
地震界の権威的存在のかたもおられる。この方が問題提起されているので厳しいが何とかご理解いただくように努力している。
・ 問題提起は、「地震には想定外のことが起こる」など、具体性にとぼしいが反論もしにくい点どもある。どのように対応するのか?
確かにその通りであり、困っている。ではどうすべきかという形で提起してく
・
先生方の発言は、理学の世界と工学の世界を混同しているようだ。
・ 「国の指針は現代地震学の知見からみると時代遅れ」との指摘があるが、これは何をいっているのか?
一番大きい点は垂直方向の地震動を横方向の1/2としている点である。この点を含めて今後国の指針の見直しがなされる。そうなれば新指針での再評価が必要になろう。
・
中部電力からは当会に何をしてもらいたいかをきちんと言うべきである。
・ 反対派が問題にしている、津波、直下型地震につぃては今回の説明でかなり明確になったと思える。