原子炉施設などの事象の国際評価尺度(INES: International
Nuclear Event Scale)
原子炉施設などの事故・故障などを評価するための国際基準で、レベル0からレベル7までの8段階が定められている。 地震の「震度」と似ているが、測定点での揺れの大きさを示す震度に対して、原子力の国際評価基準は事故そのものの大きさを示し、事故の敷地外への影響,敷地内での影響,施設の深層防護への影響の3つの観点から評価して、影響の大きさを示す尺度としている。 レベル1からレベル3は異常な事象、レベル4からレベル7は事故と呼ぶ。レベル2以上の場合は国際原子力機関にすぐに報告する。
この評価尺度は、一般国民にわかりやすく迅速に事故の大きさを知らせるもので、事故原因の調査・検討の上訂正されることもある。
今までの原子炉施設の大きな事故としてはレベル7のチェルノブィル、レベル5のスリーマイルと東海村JCOが挙げられる。 (白山 新平)
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