「21世紀のエネルギー・私たちの選択」と題して、平成14年2月9日に開催された「エネルギー・にっぽん国民会議 in 東京」(経済産業省資源エネルギー庁主催)。一般の人達が参加できる原子力関係の会議としては、わが国最大規模のものであった。エネルギー消費地域の人々、供給地域の人々、双方の意識に焦点を当てながら、全ての人々が、エネルギー問題を自分自身の問題として考えていくための方策を探ることを主眼に、第一部と第二部に分かれパネル討論会方式で行われた。特に第一部では、消費地域の代表として石原東京都知事、供給地域の代表として木村青森県知事、平山新潟県知事、管掌部門として平沼経済産業大臣と、それぞれを代表するトップクラスのパネリストが出席され、総合コーディネータとして評論家の木元教子氏が全てをとりしきられ、活発な討論が行われた。多くの討論の中での発言として、"機械だから壊れるのは当たり前で、重大事故にならなければ直せばよい"というのに対し、"それは絶対に許されない"との反論があった。全体を通して、実り多い会議であった。 (加藤
洋明)
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