原子力安全・規制
原子力安全・規制に関連した公開発言

「安心」の鍵は何だろう
06/03/02小笠原英雄
原子力発電所を構成する部品が故障やトラブルを起こしても、「安全設計」により異常の発生、拡大や放射性物資の放出を防止している。この「安全設計」が、故障やトラブルと「安全機能」を「絶縁」しており、「安心」の鍵といえよう。

朴勝俊氏の「原子力発電所の事故被害額試算」について
03/12/25小笠原英雄
大飯3号機を例に取り、チェルノブイリ級の事故を想定すると最悪被害460兆円、一般の人の急性死亡が17,000人に至るとの朴講師の試算結果は技術的には考えられない。チェルノブイリ事故が提供しているデータ、例えば一般人の急性死ゼロ、は朴先生が用いられたモデルで説明出来るのか。大幅な炉心溶融を伴う事故(シビアアクシデント)の研究はTMI事故以来急速に進んでおり、それらの結果を踏まえた計算をしてもらいたい。また、確率論を否定しておられるが理解に苦しむ。原子炉がどの程度の安全性を付与されているかは確率論を用いないと説明できない。最大級の事故を最悪に評価することによって、原子力発電のような大きな便益を葬ることは人類にとって大きな損失である。社会の中に受け入れられている文明的便益は、自動車の利用もそうであるが、便益とリスクのバランスを背景にしている。今、このように信憑性が乏しい試算を公表することによって一般に恐怖感を植え付けようとする意図は何なのか知りたい。


大飯3号の事故被害額に関する論文について
03/12/04神山弘章
仮想事故想定のデーターを用いて現実の原子炉の安全性を評価することは意味がない。事故被害額を算定したいなら一般事故のデーターを用いるべきである。


朴勝俊氏の原子力発電所の事故被害額試算
―筆者の理解を超えるもの
03/11/29天野牧男
朴氏が発表され共同通信が配信した原子力発電所の事故被害試算では、温室効果ガス削減のために重要であるといわれるが、事故時の大量の被害という負の問題もあわせて判断する必要があるとして、大飯原子力発電所3号機で過酷事故が発生したケースを計算され、被害は最大で460兆円、死者40万人となるというものでありました。これは筆者の理解を遠く超えるものであります。


朴勝俊氏の「原子力発電所の事故被害額試算」に反論する
03/11/29林  勉
京都産業大学の朴講師は大飯3号機の仮想事故時の被害を最大で460億円、急性放射能障害による死亡者1.7万人等の評価結果を発表している。しかしこれらは仮定の積み重ねでできており、現実とはいかにかけはなれた評価であるかを色々な側面から評価し、反論している。


朴論文”原子力発電所の事故被害額試算”について
03/11/25石川 迪夫
10月27日付けで新聞報道された記事で引用されている朴論文に目を通しました。大飯原子力発電所で事故が起これば、460兆円にも登る被害が出るとか、話の壮大さに釣られたマスコミも有ったようですが、大分割引しないといけません。以下のべるように、文献の誤用や勝手なつまみ食いが幾つか見られます。


「チェルノブイリとTMI事故は日本で起こるか」を読んで
03/01/16森島 茂樹
座談会記録を読みました。関連した刊行資料を読み返して、私の率直な所見を述べさせていただきます。


NHK、クローズアップ現代「原子力の維持基準とは何か」に賛同
03/03/19林  勉
3月6日にNHK、TVに放映された、クローズアップ現代「原子力の維持基準とは何か」について、私は大きな関心をもって見ました。全体として妥当な内容であったという感想を持ちました。一般の方が中々わからないことをわかりやすく、伝えてくれたと思いました。


原子力発電の安全性は何によって守られているか
02/10/24小笠原英雄
原子力発電の安全設計について改めて再認識を強調したい。


「安心」の願い 
.02/02/13岩井 正三
2月9日の「エネルギー・にっぽん国民会議in東京」での原子力安全の木村知事と石原知事のご発言に関連しての「安全性」尺度の問題提起と「安心」と「安全」の解説紹介をしました。